アフリカを狙う遺伝子組み換え企業ーケニアのケース

 遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培は1996年に始まる。それ以来、毎年、耕作面積は増えてきたが、遺伝子組み換え企業のウソが次から次へとバレだして、しかも、遺伝子組み換え食品によると考えられる病気、慢性疾患に苦しむ人の数も激増し、拒否運動が世界的に拡がり、2015年にはついに耕作面積は前年度を下回った。2017年にはそれまで28カ国に及んでいた遺伝子組み換え耕作国は24に減った。世界では急激なスピードで有機農業・アグロエコロジーが拡大しつつある。 “アフリカを狙う遺伝子組み換え企業ーケニアのケース” の続きを読む

ウガンダで遺伝子組み換え農業、GMバナナの開始間近?

 アフリカが現在、多国籍企業による農民の種子の権利を奪い、遺伝子組み換え農業が強制される最前線となってしまっていることをたびたび書いてきた。今、ウガンダが南アフリカに次ぐ遺伝子組み換え食品栽培国となる可能性が高くなってきた。遺伝子組み換え法案と呼ばれるバイオテクノロジーとバイオセーフティ法案がすでに今年の10月4日に議会を通過し、大統領の署名を待つだけになっている。大統領は法案の早期の成立を催促していた経緯から署名は確実とみられる。 “ウガンダで遺伝子組み換え農業、GMバナナの開始間近?” の続きを読む

ジンバブエでの種子の運動

 アフリカにおける農民の種子の権利の制限はここ数年で急激に進んでいる。2014年7月、アフリカ17カ国が加盟するアフリカ知的財産機関(ARIPO)が農民の種子の権利を規制し、種子企業の特許を守らせる国際条約であるUPOV1991条約に加盟し、2015年にはアルーシャ議定書(Arusha protocol)がタンザニアで締結され、タンザニアやマラウイなど署名した国では農家間の自由な種子のやりとりはもはや犯罪として規制されることになってしまった。 “ジンバブエでの種子の運動” の続きを読む

ガーナ、遺伝子組み換え栽培を認めた政府を市民・農民団体が告発

 ガーナで市民団体Food Sovereignty Ghanaが農民組合と共に、遺伝子組み換え作物を認めた政府に対して訴訟を起こし、同時に遺伝子組み換えササゲ豆と遺伝子組み換えライスの耕作の差し止めを求めた。 “ガーナ、遺伝子組み換え栽培を認めた政府を市民・農民団体が告発” の続きを読む

ラテンアメリカとアフリカでの農民の種子の権利が危ない

 米国における農業生物多様性は前世紀急激に消失した。National Geographicはそれを見事なインフォグラフィックで表現した。1903年から1983年の80年間に93%の多様性が失われた。農民が種子を取ることをやめ、企業が種子を握るようになったことの結果だろう。 “ラテンアメリカとアフリカでの農民の種子の権利が危ない” の続きを読む