ガーナ、遺伝子組み換え栽培を認めた政府を市民・農民団体が告発

 ガーナで市民団体Food Sovereignty Ghanaが農民組合と共に、遺伝子組み換え作物を認めた政府に対して訴訟を起こし、同時に遺伝子組み換えササゲ豆と遺伝子組み換えライスの耕作の差し止めを求めた。
 ここのところ、相次いで農家の種子の権利が狙われているアフリカ諸国では相次いで遺伝子組み換え作物栽培開始に向けた動きがある。ガーナでは害虫を殺す毒素を生成する遺伝子組み換え、Btササゲ豆とBtライスが開発され、ササゲ豆は来年からの栽培に向かっている(ライスの方は来年耕作にはならなさそう。詳細を調べたいが、現在、商業栽培許可されているGMライスはまだ存在していなかったように思っていた。ガーナ政府が承認しているとしたら大問題。コメが危なくなる。遺伝子組み換え小麦との対決が先かと思っていたけれども、コメからくることになるだろうか。家畜の餌として位置づけられていた大豆・トウモロコシから人間の食料としてのコメ・小麦へ。もちろん大豆もトウモロコシも人は食べるし、トウモロコシは地域によっては主食になっているけど)。

 2015年に遺伝子組み換え商業栽培始まって以来、耕作面積が減少した。2016年には若干戻したが、2カ国は耕作をやめた。遺伝子組み換えは明らかに壁にぶつかっている。今、その矛先はアフリカ諸国へ。ガーナ、ケニア、ナイジェリア、モザンビークなどで遺伝子組み換え作物の栽培が始められようとしている。そしてその栽培が始まると同時に、農家の種子の権利も奪われようとしている。

 世界的に行き詰まった技術を南の国へ、というのはよくある話しだが、こんなことが許されていいはずがない。アフリカの農民の抵抗の声をもっとマスメディアは取り上げてほしい。

Food Sovereignty Ghana sues gov’t again over GMOs

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