目が点になるニュース。2021年から有機農家が自分たちの種子を売る権利をEUが承認したという。
なんでこれで目が点になるかというと、EUは世界でもっとも種子が統制された地域で、種子の売買はEU共通カタログに登録された種子のみ。それ以外の種子を売買したら犯罪となる。有機農家にとって種子の交換は必須。同じ場所で同じタネだけを使い続けたら劣化する。だから種子を交換しなければならない。無償で交換することは認められているけれども、もし、交換するタネがないからお金で払ってしまったら、売った人は逮捕されてしまう。 “EUで有機農家の種子の権利が承認” の続きを読む
新たな植民地主義の手段としての種子
種子の権利は世界中で狙われている。多国籍企業は綿密な戦略を立て、自由貿易協定などを使って、自分たちを利するルールを世界各国の政府に押しつけている。この地図の赤い部分は多国籍企業の知的所有権を優越させ、企業の種子の農家による自家採種を禁止したUPOV1991年条約を批准した国・地域を示したもの。 “新たな植民地主義の手段としての種子” の続きを読む
生物多様性及び及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
生物多様性及び及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)については追えてこなかったけれども、今月、コロンビアで第6回総会が開かれたという。その農林水産省の報告を見るだけでも、興味深い。 “生物多様性及び及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム” の続きを読む
多国籍企業による食の独占を阻む2つの国際的な取り組み
種子や水などの公共の富の私物化に走る多国籍企業、その活動を拡げるための自由貿易協定、ラテンアメリカで、アフリカで、そして日本を含むアジアでそのプロセスは進みつつある。この動きは止められないのか? “多国籍企業による食の独占を阻む2つの国際的な取り組み” の続きを読む
世界で進む有機、脱農薬の動き、真逆の日本
かつて日本の再生可能エネルギーに関する技術は世界のトップをいっていただろう。それが原発や石炭火力にしがみつく政治によって世界から周回遅れになってしまったという。
同じことがいろんなさまざまな分野で起きている。農業もその1つ。 “世界で進む有機、脱農薬の動き、真逆の日本” の続きを読む
オルタナティブとは:種子やアグロエコロジー運動をめぐって
自分の書き込みを振り返って、政府や企業のひどい動きのモグラ叩きばかりになってしまっていることを反省中。そうした動きに目をつぶっていい動きが作れるわけはないのだけど、モグラ叩きを続けているだけでもいい動きは生まれてこない。ひどい動きへの対処療法では根本的な問題は解決できないのだから。 “オルタナティブとは:種子やアグロエコロジー運動をめぐって” の続きを読む
数値で見る農業モデルと種子
イデオロギー・思想の闘いは得てして不毛な結果しかもたらさない。実際に人びとの行動を変えるのはある具体的な事実であることが多いと思う。具体的な指標で比較した時、明確にその差が出る時、人びとの行動は変わっていく。
農業生産はどうあるべきか考えてみる。 “数値で見る農業モデルと種子” の続きを読む
国連総会「家族農業の10年」(2019ー2028年)を採択
国連総会は全会一致で「家族農業の10年」(2019ー2028年)を採択した。 “国連総会「家族農業の10年」(2019ー2028年)を採択” の続きを読む