WTO閣僚会議が終わった。日本でどんな報道がなされたのか、調べる余裕もないけれども、多国籍企業中心の世界に変えようとする動きに対して世界からの市民運動が集まり、抗議行動が行われている。
現在、日本語版制作中のドキュメンタリー『種子 みんなのもの? それとも企業の所有物』のオリジナル(スペイン語版)を制作したRadio Mundo Real(真の世界のラジオ)はその様子を伝える。
閣僚会議は最終合意を得ることに失敗した。米国政府の代表は撤退し、米国とインド・中国との対立が表面化したようだ。
この閣僚会議の場を使って、EU-Mercosur(南米共同市場)の自由貿易協定の最終合意が計られることが懸念されていた。その中には農民の種子の権利を奪うUPOV1991年条約のMercosur参加各国の批准義務があった。これが義務付けられると南米諸国は農民の種子の権利を奪う「モンサント法」の制定義務が課される。しかし、アルゼンチンに集まった南米諸国の民衆運動の圧力もあって、こちらも最終合意に至らず。これも朗報だ。
ブエノスアイレスで行われたデモの様子をビデオで見ることができる。
Masivo repudio a la OMC en Buenos Aires y su impacto sobre comunidades, territorios y economías
http://radiomundoreal.fm/10187-fuera-la-omc-de-nuestras-vidas?lang=es
Declaración del Foro de Soberanía Alimentaria, Territorios de Paz para la Vida Digna