Via Campesinaや小農民への適正技術の支援を行うAS-PTAなどの団体が明日、遺伝子組み換えや農薬について、ピープルズ・サミットのテントCで朝9時から午後6時まで討論予定。
英語の翻訳などがあるかどうかは不明。
社会を民主化するにはまず食から情報を民主化しよう!
Via Campesinaや小農民への適正技術の支援を行うAS-PTAなどの団体が明日、遺伝子組み換えや農薬について、ピープルズ・サミットのテントCで朝9時から午後6時まで討論予定。
英語の翻訳などがあるかどうかは不明。
ピープルズ・サミット: 小農民の国際連帯運動 Via Campesinaの行動は17日から行われる。スペイン語、英語、ポルトガル語 Peasants of the world mobilize against Green Capitalism in Rio
Via CampesinaのRio+20に対するポジション。スペイン語 Documento de Posicionamiento de La Vía Campesina
リオデジャネイロのファベラ(スラム)のMaréとAlemãoで16日と19日、都市への権利をテーマにファベラ住民主体の会議が開催される。ポルトガル語 Cúpula dos Povos nas Favelas: dias 16 e 19 de junho, na Maré e no Alemão
本日、開かれるピープルズ・サミットのイベントだけで、数え切れないほどある。しかもすべてに関して内容などを事前に知ることもなかなか難しい。今日のプログラム(ポルトガル語)さらに前述2つの後者についてはピープルズ・サミットのサイトに載ってすらいない。この中で重要なものを見つけていくというのは至難の作業。
ピープルズ・サミットのポスター、プログラム、地図(地図は変更になっている)が送られてきたので、まずは紹介。
核エネルギーのない環境正義のために。
ピープルズ・サミットにおける反核テントポスター
フラメンゴ公園、リオデジャネイロ
2012年6月15日〜21日
6月15日 9時〜18時
第1ブロック: 主催ネットワークから
シコ・ウィタケー、ゾライジ・ヴィイラスボアス、ジュリアナ・マレルバ、エイトール・スカラブリニ
第2ブロック: 核事故による紛争、被害の証言
– ゴイアニアのセシウム事故犠牲者協会(Associação das Vítimas de Césio, Goiânia, AVCésio)
– 環境保護アングラコミュニティ (Sociedade Angrense de Proteção Ecológica, SAPÊ)
– バイア州、カエチテの農業者、ウラン鉱山労働者(Agricultores e Trabalhadores da mineração de urânio em Caetité, Bahia)
– Articulação Antinuclear Cearense (セアラ州反核連絡会)
– サンパウロ州NUCLEMONによる被害者(Atingidos pela NUCLEMON/SP)
– 放射線保護、核安全の調査協会(Associação dos Fiscais de Radioproteção e Segurança Nuclear, AFEN)
– 被曝者協会 – 広島・長崎生存者
– 福島の農民
– チェルノブイリの若者たち
– 社会連帯反核NGO(アルゼンチン)
– 共通の未来に向けたヨーロッパの女性たち(カザフスタン)
– Earthlife (ナミビア)
– ブラジルでの原発建設を封印するための大衆運動の紹介
18時
第3ブロック: 対話の輪
本の紹介
– 『原発のないブラジルに向けて – どうして核ロビーに抵抗しなければならないか』シコ・ウィタケー、イルド・サウエルとジョアキン・フランシスコ・ジ・カルバーリョ
– 『核エネルギー論争ー気候変動、神話、現実』ハインリッヒ・ベル財団編
6月16日 9時から13時
誰のためのエネルギー
6月18日
ブラジルと世界での抵抗とオルタナティブ: 核のないエネルギーモデルの提案 part 1
6月19日 9時〜13時
18時〜21時
ブラジルと世界における抵抗とオルタナティブ: 核のないエネルギーモデルの提案 part 2
6月21日 9時〜13時
倫理と核: 証言と考察
諸宗教間反核儀式
テントへの行き方
How to get to the nuclear tent in “Aterro do Flamengo”
-If you come by taxi, ask the driver to go to the Marina da Gloria. The taxi leaving from the expressway will enter a mall on the right, and proceeds toward the beach. Since arriving near the beach, on the left side there is a small building with a blue wall and an inscription Rio-Luz. Some 50 metres ahead on the right is the Nuclear tent which we hope will have a yellow flashing light to signal. Next to the tent it is a food court and a little further, on the beach side, a van of Banco do Brasil. On the external side of the tent there are posters about cesio accident in Goiania-Brasil
-For those who come on foot, right in front of hotel Gloria (under reconstruction) there is a ladder, you go downstairs and must cross the avenue. Then you have to cross two expressways and it is absolutely necessary to go through the pedestrian crossing (they are very visible) over the expressways. Arrived at the “aterro” you walk to the right in the same mall of the taxis, in the direction of the beach. You will be very near of the small building with blue wall and of the Nuclear tent a little further on your right side. On the external side of the tent there are posters about cesio accident in Goiania-Brasil.
Rio+20/ピープルズ・サミット、6月18日午前10時フラメンゴ公園のかなり外れにある現代美術博物館で女性の行動が行われる。命と自然の商品化に反対、グリーンエコノミーという偽りの解決策への女性の立場からのマニフェスト
Manifestação das Mulheres na Cúpula dos Povos – 18 de junho, 10 horas, no MAM
Rio+20に平行されて開かれるイベントで日本政府の主催でセラード開発に関するセミナーが開かれるようだ。セラードはブラジル中央部のサバンナ地域だが、日本政府は「不毛の大地」と決めつけ、この地で大規模大豆生産を進め、確かにこの地域は大穀倉地域となった。しかしその社会的、環境的対価は小さなものではない。
セラード地域は決して不毛の大地ではない。世界に他にない生態系がここにあり、未だ十分解明されていない。アマゾンやパンタナル湿原の水源でもある。しかし、広大な森林が開発によって失われ、土壌や水源の崩壊など少なからぬ被害が出ている。アマゾンの渇水を懸念する声もある。
“Rio+20: 日本政府のセラード開発のセミナーに対する懸念” の続きを読む
Rio+20に平行(あるいは対抗)して開かれるピープルズ・サミットには世界の市民組織が集まる。
中でも下記の会議に注目してほしい。
先の記事でXingu+23に言及したが、ベロモンチダムのみならず、南米各地でダム、石油・鉱山開発などにより先住民族の生存が危機にさらされている。
その中で世界の先住民族がリオデジャネイロに集まり、議論する。日本からも沖縄から参加があると聞いている。
http://karioca-caravana.org/ (このサイトがKARI-OCAとどういう関係にあるのか今ひとつわからないが)。
会議の場所はリオ市街から離れたリオセントロの方に近い地域。
TENDA ANTINUCLEAR(反核テント)にも注目(6月15日朝から終日予定)。
この会議にはブラジルで原発反対運動に取り組む各地の運動の他、ウラン鉱山、核廃棄場の問題に取り組む人たちも来る他、チェルノブイリからの若者の参加も予定されているとのことだ。日本からも福島県有機農業ネットワークの方たちをはじめとする人たちが参加して、福島の事故の経験を共有する予定になっている。
世界社会フォーラムに集まる世界中のさまざまな運動と連携している自由メディアのフォーラムが6月16日〜17日にピープルズ・サミットで行われる。
Forum Mundial Mídia Livreのサイト
最後にピープルズ・サミット。これは反核テントや世界自由メディアフォーラムが集う場であり、3万人の人がさまざまな会合を持つので、並列して扱うべき会議ではないが、ここに置いておく。
問題は英語での情報が出てない。ポルトガル語でも各会議の情報が出ていないなどの問題があって、実際、こちらにとっても現地に行かないと何もわからないのが率直な状況。追加: プログラムの一部がオンラインになった。ただし、ポルトガル語。膨大な数の会議がある。これで部分とは…。Veja a programação parcial da Cúpula dos Povos
とりあえず、後は現地で。
Rio+20ではリオデジャネイロ市街から30kmほど離れたリオセントロで国連の公式会議が開かれる。リオデジャネイロの市街、フラメンゴ公園(フラメンゴの埋め立て地に作られた公園)では3万人もの世界からの社会運動、NGOなどが参加してピープルズ・サミットが開かれる。
さらにリオデジャネイロから遠く離れてアマゾン奥地のアルタミラでXingu+23という会議が13日から17日まで開かれる。これは現在、建設が強引に進められているベロモンチダムに反対する先住民族、川の民、アルタミラの住民、支援団体・個人が開くもので、ダムの建設を進めるブラジル政府に対して強い反対の意志を表示しようというものだ。
Xingu+23のサイト
この+23とは23年前の1989年にベロモンチダム建設が止まった、それから23年を意味している。ベロモンチダム建設は軍事独裁時代の70年代に計画され、それ以来、長い反対の闘いが続けられてきた。そして昨年ついに建設が始まってしまった。
昨年作られた以下のビデオは建設が始まる直前の状況を語る。
昨年建設開始以降、大きな問題がすでに作られてしまっている。政府は住民に対して影響力を最小限にするための施策を保障した。しかし、それは裏切られ、契約された大勢の労働者が来ているにも関わらず、町の病院などのインフラはそのまま、少女買春の急増、さらにはその労働者の労働条件を巡るたびたびのストライキなど混乱が続いている。川のせき止めも始まり、水が濁り、川で生活する人びとの生活に直接的な影響が生まれてしまっている。
この動きに対して、前環境大臣で先の大統領選で善戦したマリーナ・シウバ、ブラジル音楽の巨匠で元文化大臣のジウベルト・ジル、解放の神学者として有名なレオナルド・ボフなど著名人も賛同し、ベロモンチダムを止めるために動いている。
しかし工事は進み森林破壊は広がっている。その状況を伝えるAPFの番組(ポルトガル語)
ベロモンチダムの他にもアマゾンに多数のダム建設が進められようとしている。ダム建設はアマゾンの生態系に大きな影響を与える。このRio+20が終わると一斉に建設が加速するのではないか、先住民族や環境問題に関わる人びとにはそうした懸念がある。こうして開発されるダムの多くはアマゾンでの鉱山開発のためのエネルギー、あるいはアマゾンに建設される工場などで使われる可能性が高い。いずれにしてもアマゾンとその住民には何のメリットももたらさない開発計画である。こうした現状にはぜひ目を向けてほしい。
ブラジルの注目すべき市民組織の紹介その2
時間がないため、団体を分野別に整理する余裕がないが、参考にしていただければ幸い。