環境にいいはずと思ってFSCラベルの製品を買ったら、それが遺伝子組み換えの木から作られていて、モンサントの農薬グリホサートを広域に撒いて作られていることになるかもしれません。今、重大な基準の変更がFSCで行われようとしています。
「ゲノム編集」を含む遺伝子操作食品(遺伝子組み換え食品)は環境危機を深刻化させます。でも、食品以上に甚大な影響を与えることが確実なのが遺伝子操作樹木(GE Trees)。食品と違って、人が食べない、そして植えられるのは人が声を上げにくい地域ということもあって、その危険がなかなか社会に伝わらず、遺伝子操作樹木の大規模植林が世界で急速に進むことが懸念されています。 “遺伝子操作樹木がもたらす問題のレポートが発表に” の続きを読む
破綻した米国の「ゲノム編集」企業、残るは日本だけ
ついに米国で「ゲノム編集」大豆を開発したCalyxt社、資産を身売り、合併交渉か?(1)
米国での「ゲノム編集」大豆油事業は無残な失敗に。世界で残っているのは日本の「ゲノム編集」トマト、マダイ、トラフグだけ。しかも売れている形跡はなく、結局、膨大な国の予算が無駄という結果になるだろう。 “破綻した米国の「ゲノム編集」企業、残るは日本だけ” の続きを読む
CRISPR-Cas9はやはり危険。それなのに地方自治体は税金投入!
安全だ、安全だと安全神話が振りまかれた挙げ句、安全ではないことが次々とわかる。やはりCRISPR-Cas9は危険。だけどその情報は報道されず、地方自治体が推進に税金投入!
「ゲノム編集」技術の1つであるCRISPR-Cas9による危険を研究者たちは指摘している。そんな中、その危険がない画期的方法として塩基編集(Base Editing)を注目する向きがある(1)。CRISPR-Cas9はDNAの二重鎖を切断して、特定の遺伝子を破壊する。問題はこの二重鎖を切ってしまうこと。その破壊と回復のプロセスの中で、大量の遺伝子が欠損してしまったり、遺伝子を包み込む染色体が破砕されてしまうことが起きていると報告されている。二重鎖を切るCRISPR-Casを使う限り、この危険は避けることができない。
それに対して塩基編集は二重鎖を切断せずに、塩基を直接書き換えることができる。だから塩基編集はCRISPR-Casより安全だと言っているのだ。それでは塩基編集を使えば「ゲノム編集」は安全か、というと残念ながらそうはなりそうにない(2)。長くなるので、塩基編集についてはまた別の機会にして、現在、次から次へと農畜産物に応用されているCRISPR-Cas9について考えてみたい。 “CRISPR-Cas9はやはり危険。それなのに地方自治体は税金投入!” の続きを読む
米国、バイオテクノロジー推進大統領令、軍事を含めた国家戦略
生態系を守り、活用する社会を作るアグロエコロジーの未来か、それとも究極の遺伝子組み換え技術で生態系を無視するバイオエンジニアリングによる未来か、相反する2つの未来の激突となりそうだ。
米国バイデン政権はバイオテクノロジーとバイオマニュファクチャリング・イニシアティブ(生物工学と生物製造イニシアティブ、NBBI)を14日に発表(1)。これは従来の遺伝子組み換え技術、「ゲノム編集」技術、合成生物学、細胞農業(培養肉)などを一括して規制をなくし、国家として推進しようとするものになっていくのではないだろうか?
この戦略が与える影響は農林水産業だけに限らない。医療はもちろん、軍事にも関わってきそうだ。このNBBIで支出される予算は農務省が5億ドルなのに対して、国防省は12億ドルに上る(2)。軍事関連の方が大きい。 “米国、バイオテクノロジー推進大統領令、軍事を含めた国家戦略” の続きを読む
遺伝子組み換えユーカリが生態系を破壊するーFSCの暴走を止めろ!
遺伝子組み換え大豆が直接間接にアマゾンを破壊する。しかし、この大豆以上に世界の生態系を破壊することが想定されるものが世界中に植えられてしまうかもしれない。それは遺伝子組み換え樹木。認証機関が容認に向け、動いている。止めるなら今。
ブラジルでは広大なユーカリ植林が広がる。ユーカリはオーストラリアの乾燥した地域原産だが、水を吸い上げる力が強く、また他の植生を寄せ付けず、それを食すことができる生物も限られているため、ブラジルのように生物多様性の高い地域に植えると生態系に与える影響は巨大なものがある。しかも、その広大な植林は地域に職をほとんど提供しない。このユーカリを植えられた地域では住民が生きていけなくなり、人口が激減する。だからユーカリ林は「緑の砂漠」であるとしてブラジルでは強く批判されてきた。しかし、その批判の声はかき消され、その拡大は止まっていない。そして、そのユーカリが今、遺伝子組み換えユーカリ、しかもラウンドアップ(グリホサート)耐性遺伝子組み換えユーカリに代わろうとしている。これが広大な地域に植えられれば大量のグリホサートが散布され、地下水も汚染し、生態系は甚大な被害を受けることは必至だ。 “遺伝子組み換えユーカリが生態系を破壊するーFSCの暴走を止めろ!” の続きを読む
ゲノム編集トマトを受け取らないで! ゲノム編集トマト苗配布問題に関する全国交流会
安全も確認されていない「ゲノム編集」トマトを全国の福祉施設に今年(2022年)から、小学校には来年(2023年)から無償配布する計画が公表されて(2021年9月)から1年が経ちました。
それ以来、OKシードプロジェクトでつながる全国各地の市民団体が地域の市町村自治体に受け取らないで、という要望書を送って、122以上の自治体(部署含む)から受け取りません、という返答がいただけました。自治体の担当者がほとんど情報を持たない中、働きかける中で、「ゲノム編集」食品がなぜ問題なのか、話し合う機会となり、取り組んだ地域では大きな成果が上がっています。
この成果をもっと全国に拡げるために10月19日、経験を共有する全国交流会を企画しました。 “ゲノム編集トマトを受け取らないで! ゲノム編集トマト苗配布問題に関する全国交流会” の続きを読む
「細胞農業」「精密発酵」に注意!
「ゲノム編集」問題、さんざん騒いでいるけど、農作物はトマトしか出ないではないか、と思うかもしれない。実際には小麦やジャガイモ、稲など控えているのだけど、青果物だけに注目していると出し抜かれるだろう。というのも「細胞農業」「精密発酵」「バイオマス発酵」(1)という名の下で「ゲノム編集」食品が今、出てこようとしているからだ。しかも、遺伝子操作技術をつかっているのにNon-GMO、ビーガン、自然食品として宣伝され、米国では販売も始まっているから要注意。 “「細胞農業」「精密発酵」に注意!” の続きを読む
「ゲノム編集」の拡大を止めるのは地域から
「ゲノム編集」食品は、いったい現在、どれだけ出回っているか? 世界中が騒いでいるのに実質現在、流通しているのは日本の3品種(トマト、マダイ、トラフグ)だけ(1)。それもオンライン販売などに限られ、一般のスーパーにはまだ出回ってはいない。市民の過半数が食べたくないと言っているものを無理に出せば、たちまちボイコットキャンペーンが立ち上がって、挫折してしまうから、今は、消費者が「ゲノム編集」食品を受け入れることに全力を注入しているのが現状と言えるだろう。 “「ゲノム編集」の拡大を止めるのは地域から” の続きを読む