「あきたこまちR」や「コシヒカリ環1号」系の放射線育種によって遺伝子を破壊した稲は通過点に過ぎず、今後向かうのはやはり「ゲノム編集」稲。
汚染のない世界に向かうのか、それとも遺伝子破壊で対応できると考え、世界を汚染し続けるのか、今、問われている。 “放射線育種から「ゲノム編集」へ? 「コシヒカリ環1号」はトロイの木馬か” の続きを読む
汚染者負担原則を守れー「風評ファッショ」に抗して
東電原発事故汚染水の海洋放出問題、この問題はまさに日本が生み出してきた公害への対応姿勢が見事に現れてしまっており、この問題にどう向き合うかは、日本の未来を決定してしまう大きさがある。 “汚染者負担原則を守れー「風評ファッショ」に抗して” の続きを読む
カドミウム汚染の政府の責任を問うー「あきたこまちR」について
秋田県が作るお米をすべて放射線育種(重イオンビーム育種米)に変えようとしています。その手始めが「あきたこまち」を「あきたこまちR」に変えることなのですが、それに関してパブコメが8月21日まであります。
ここではこれまでにあまり書いていないことに触れたいと思います。
なぜ、こんなことが必要になったかといえば、カドミウム汚染です。主要なカドミウム汚染は鉱山から来ています。しかし、日本では多くの鉱山はかなり前に閉鎖されてしまっています(1)。それなのに、なぜ、今、カドミウム汚染対策なのでしょうか? それは汚染が放置されていたからに他なりません。 “カドミウム汚染の政府の責任を問うー「あきたこまちR」について” の続きを読む
放射線育種米「あきたこまちR」への全量転換に関する秋田県議会への意見
秋田県議会が8月21日まで11のテーマに関するパブリックコメントを求めています。そのテーマの1つが「あきたこまちR」への全量転換についてです。この問題についてはすでにいろいろ書いてきたように大きな問題があり、以下のコメントを送ることにしました。秋田県議会のパブリックコメントに関する情報は以下から得ることができます(手紙、ファックス、メール、Webフォームのどれでも送ることができます)。https://pref.akita.gsl-service.net/doc/2018050800035/
鎌田慧氏の『隠された公害―イタイイタイ病を追って』 「風評被害」とは何か?
イタイイタイ病と言っても富山県神通川の話ではなく、対馬のケースを追ったルポ。イタイイタイ病では、カドミウムの摂取によって、腎臓がやられて、体内のカルシウムが体外に排出されてしまい、骨がスカスカになってしまい、骨が折れやすくなったり、神経の痛みに襲われる。特に出産時にミネラル分を胎児に与え、ミネラル不足になった女性が、カドミウムを摂取してしまうと発症しやすいと言われ、患者には中高年の女性が多い。
カドミウムは自然に存在する元素だが、ヒ素と同様、人体には有害であるが、主に鉱山開発によって、生活環境内に出てきてしまう。富山県神通川のイタイイタイ病は三井金属による神岡鉱山の未処理廃水が原因とされる。同じ症状に苦しむ人が対馬に現れたのだが、イタイイタイ病ではなく、イタクナイイタクナイ病だと揶揄されるような状況が生まれる。そこに鎌田氏が飛び込み、その現地での人間模様をルポしたのがこの本である。
取材は1960年代、本が出たのは1970年。随分昔の本を手にしたと思った。しかし、読み進めば読み進むほど、この現実は50数年前のものではなく、現在を語っているとしか思えなくなってきた。 “鎌田慧氏の『隠された公害―イタイイタイ病を追って』 「風評被害」とは何か?” の続きを読む
稲の自家採種ができなくなる!? 種苗法改正はだまし討ちだった?
今後、10年以内にほとんどの稲が自家採種できなくなる!?
なぜ、そうなるかというと、農水省は全国の品種の「コシヒカリ環1号」との交配を進めており、漸次、既存品種と全量転換となり、転換された品種はみな自家採種が許されなくなるからだ。「コシヒカリ環1号」は放射線によってカドミウムを吸収する遺伝子の1塩基を破壊した稲で、その破壊された遺伝子OsNramp5は遺伝子特許が取られている。
すでに2018年の段階でそうした品種は100品種以上にのぼっていると農水省は述べている(1)。そこで、そのリストと現段階でわかっているリストを5月6日に情報公開請求した。そして7月10日過ぎになって届いたリストは黒塗りばかりのいわゆる「のり弁」になっていた(2)。
朝日新聞がまた環境破壊企業礼賛記事を流す。ユーカリ植林は森ではない。
朝日新聞が書くブラジル情報は絶対に信用してはならない。黒を白と言いくるめる記事を何度も見てきた。世界一生物多様性の高いセラードを破壊した農業開発、国際常設民衆法廷が人類に対する犯罪と判決を出した開発を「不毛の大地を緑の穀倉地帯に変えた奇跡の開発」と褒め称え、世界が数々の調査に基づき、牛肉生産をアマゾン破壊の原因として規制を強める中、その関係を否定する記事をまともな検証もせずに流し、さらに7月31日には「緑の砂漠」を作り出した日本の政府開発援助を使った事業から生まれた企業、セニブラを礼賛する企業広告としかいいようのない記事を出した。 “朝日新聞がまた環境破壊企業礼賛記事を流す。ユーカリ植林は森ではない。” の続きを読む
あきたこまちRにもの申す!
秋田県、いや日本を代表するお米、「あきたこまち」を放射線育種後代交配種「あきたこまちR」に秋田県が2025年から全量転換方針決定、という事態を受けて、秋田県に7月28日から8月2日まで行ってきました。
3つの学習会を大仙市、湯沢市、潟上市で行いました。
どんな問題か、要点を書きます。 “あきたこまちRにもの申す!” の続きを読む