EUが禁止した農薬を世界で一番輸入する日本

 ヨーロッパは世界の環境先進地域として有機農業の割合も高い上に、それを現在大幅に高めようと各国政府が務めている。使われている農薬や化学肥料も全体としてさらに大幅に減らす計画が立てられている。さすがである。
 ところが、このヨーロッパが偽善的であるとして、ヨーロッパの市民団体によって告発されている。なぜならば、危険過ぎるということでヨーロッパで使用が禁止されている農薬をヨーロッパの化学企業が製造し、世界に輸出しているからだ。自分のところでは危険過ぎて使えないけど、他のところであればいい、として作って売ってしまうという偽善性。
 そして、世界のどこがヨーロッパの禁止している農薬を一番輸入しているかというと…、 “EUが禁止した農薬を世界で一番輸入する日本” の続きを読む

日米の農民・消費者と環境を痛めつける日米貿易協定

 日米貿易協定の締結で、米国から大量の安い肉が入ってくる。遺伝子組み換え大豆もトウモロコシもぐっと輸入が増える。日本の農業にとって、日本列島に住む人びとの健康にとって災難であって、そんなことが許されるなんてとんでもない(許してはいけない)のだけれども、それでは米国の農家は果たして喜んでいるだろうか? “日米の農民・消費者と環境を痛めつける日米貿易協定” の続きを読む

化学肥料で人が死ぬ?

化学肥料による大気汚染のために人が命を落としているという研究が発表されている。米国では年に16,000人が命を落としているという研究が今年3月に、同じく米国で4,300人がトウモロコシ生産で使われる化学肥料が原因で命を落としているという研究が4月に発表されている(研究者はどちらも11名の共同研究、メンバーはほぼ同じ)。 “化学肥料で人が死ぬ?” の続きを読む

化学肥料による被害

 化学肥料を与えることが土壌の微生物の活動を困難にさせ、植物を病気になりやすくし、農薬使用が必須となる。しかし、化学肥料がもたらす問題は農薬使用を招くだけではない。
 化学肥料で生み出されている問題を見てみよう。使用される化学肥料でもっとも量の多いのが合成窒素肥料。土壌細菌が生きられる環境では根粒菌が直接、植物の根に寄生し、直接、植物に窒素を提供してくれる。その窒素は植物に直接適量が吸収される。ところが化学肥料で窒素を提供した場合、作物が窒素を過剰摂取したり、あるいは吸収されないものは水で容易に流されてしまう。 “化学肥料による被害” の続きを読む