語られないアマゾン森林火災での日本の関与

 アマゾンの森林火災について日本のマスメディアはもう語らなくなってしまうのか? でもこれは消費される情報商品ではない。9月に入っても前年比96%森林破壊が増え、昨年の1月〜9月合計と比べても93%破壊増加になっている(1)。
 アマゾンとそこに住む先住民族の生存がこの地球における人類全体の生存可能性と大きく関わるだろう。しかし、アマゾンの森林が燃やされ、先住民族が襲われる。日本政府はこの開発に大きな関わっているのにも関わらず、マスメディアはその関連を報道しない。 “語られないアマゾン森林火災での日本の関与” の続きを読む

大きなシナリオを変えるためのハンドブック

 生きられる時間はあとわずかしかない、と宣告される。どうしよう? そんなはずはないから、疑い、別の判断を求めようか? それともその宣告を覆す方法を徹底的に探し、抵抗する? それとも残された時間を悔いのないように生きることに集中する? “大きなシナリオを変えるためのハンドブック” の続きを読む

なぜサンゴが海の40%を支えられるのか?

 植物は自ら光合成で作り出した炭水化物の4割近くを根から放出し、土壌微生物に与える。土壌微生物は植物から炭水化物を受け取る一方、さまざまなミネラル、水分を植物に渡す。お互いが生きていく上で不可欠なパートナーとなる。土壌学者がこの関係を「共生」と名付けた。地球の多くの生命を支えるベースにこの「共生」がある。しかし、工業的農業がこの「共生」を壊してきた。そして、今、この地球の生命が危機に曝されている。
 それでは海の方はどうなっているだろう? 海は生命が生まれた場所とされるが、その「共生」のストーリーはまだまだ十分に注目されているとは言えない。 “なぜサンゴが海の40%を支えられるのか?” の続きを読む

アマゾン破壊と日本(その2)「アマゾンの国際化」

アマゾンで原生林破壊が急速に進みつつある。この問題で次に考えたいのが「アマゾンの国際化」問題である。

 アマゾンでの原生林破壊に反対するブラジル国内外から上がる声に対して、ブラジルの大土地所有者などの開発側は、それを「アマゾンの国際化」であるとして批判してきた。 “アマゾン破壊と日本(その2)「アマゾンの国際化」” の続きを読む

生態系の崩壊と農薬

 生態系が崩壊し、人類も危機的状況に追い込まれる可能性がいくつもの分野から同時に警告される事態になった。しかも遠い未来ではなく、2050年にはそれがやってくるかもしれない。その原因は人間の活動であり、中でも工業的な農業を変えなければもう人類には未来がない、と書くと、どこのサヨクがそんなことを言っているんだ、と言われるかもしれない。しかし、こうした指摘は国連や保守的なシンクタンクから出てきている。 “生態系の崩壊と農薬” の続きを読む