ブラジルにはホームレス労働者運動(MTST, Movimento dos Tranalhadores Sem Teto)という運動がある。使われていない土地を占拠して、住居を要求する運動。MST(農村部労働者運動)が生産に使われていない土地を占拠して農地改革を要求する運動に触発されて作られた運動だが、知識人、文化人にも支持が広がっている。 “ブラジル・ホームレス労働運動で歌うカエタノ・ベローゾ” の続きを読む
ブラジルでの遺伝子組み換えサトウキビ承認プロセスの問題性
ブラジルが遺伝子組み換えサトウキビを承認したことについて、その危険性について6月10日に少し書いた。
この承認、やはりプロセスにおいても相当大きな問題を含んだものであったことがはっきりしてきた。 “ブラジルでの遺伝子組み換えサトウキビ承認プロセスの問題性” の続きを読む
ブラジル政府、遺伝子組み換えサトウキビを世界で初めて承認
非常に落胆せざるをえないニュース。ブラジル政府の国家バイオセキュリティ技術委員会(CTNBio)は6月8日に遺伝子組み換えサトウキビの商業栽培を世界で初めて承認した。 “ブラジル政府、遺伝子組み換えサトウキビを世界で初めて承認” の続きを読む
遺伝資源の保護とバイオパイラシー
今、世界で多くの生物が絶滅に瀕している。野生動植物だけではない。かつて栽培していた品種が消えてしまう。特に先進国ではその消失が激しく、かつて地域毎に異なる品種が農家によって維持されていたものが商業的な種子に代わっていく中で失われていっている。
生物多様性を確保することの重要性は1992年のリオデジャネイロ環境開発会議でもその後の生物多様性会議でも確認され、それは生物多様性条約に結実し、名古屋議定書も作られたことは記憶に新しい。FAOは食料及び農業のための植物遺伝資源に関する国際条約を2001年に作り、農家が農業生物多様性を守る担い手であることを確認している。 “遺伝資源の保護とバイオパイラシー” の続きを読む
遺伝子組み換えのウソ
原発の嘘と同じくらい、あるいはそれ以上に遺伝子組み換え作物の嘘はひどい。今なお多くの人がその嘘を信じてしまっている点において。 “遺伝子組み換えのウソ” の続きを読む
アマゾンを破壊するMATOPIBA開発計画
アマゾンの森が、そしてそこに生きる人びとの生活が危機に曝されている。その原因は大豆である。残念なことに、そこに日本のわれわれの税金が関わっている。 “アマゾンを破壊するMATOPIBA開発計画” の続きを読む
TPPと遺伝子組み換え
TPPで遺伝子組み換え食品や食品表示義務はどうなるのか、よく尋ねられる。しかし、TPPが成立すれば脅かされるのは遺伝子組み換え食品表示に限られない。危険に曝されるのは食のシステム全体である。 “TPPと遺伝子組み換え” の続きを読む
COP21で問われているもの
マスコミではCOP21での攻防はいまだに先進国対発展途上国の利害対立であるかのように語られる。古い常套句を繰り返している。しかし、その対立だけで見ていれば重要な問題を見落としてしまう。それは何かといえば、この気候変動を起こしている当の主役である多国籍企業の動きだ。 “COP21で問われているもの” の続きを読む