ここ数年、南米を中心とした遺伝子組み換えによる社会、環境の破壊の問題について何度も書いてきた。それほど大きな問題が遺伝子組み換え技術をエンジンに引き起こされている。ここで簡単に振り返ろう。
“ファクトリー・ファーミングを終わりにしよう!” の続きを読む
マイケル・ポーランのインタビュー:求められる食の運動とは?
ジャーナリストでベストセラー作家のマイケル・ポーラン教授のインタビュー、とっても示唆に富む。敗北に終わったカリフォルニア州での遺伝子組み換え表示住民投票の意味から、食の運動のあり方まで短いインタビューで語ってくれる(インタビューされたの住民投票の前。日本語字幕付き。Democracy Now!)
http://democracynow.jp/video/20121024-2
http://democracynow.jp/video/20121024-3
彼が語るエピソードがおもしろすぎる。 “マイケル・ポーランのインタビュー:求められる食の運動とは?” の続きを読む
日本、枯れ葉剤大国へ?
2012年12月5日、日本政府はダウ・ケミカルが開発した枯れ葉剤耐性の遺伝子組み換えトウモロコシの栽培、食用、飼料用としての利用を承認した(参考:農林水産省:平成24年12月5日付けでカルタヘナ法に基づき承認した遺伝子組換え農作物(第一種使用規程) PDFファイル)。 “日本、枯れ葉剤大国へ?” の続きを読む
偽りの神話:「大規模農業とはたちうちできない」
TPPや貿易自由化論議でたびたび聞く「大規模農業とはたちうちできない」。しかし、本当にたちうちできないのか?
アグリビジネスが行う大規模農業はそれほど生産性の高い代物なのだろうか? “偽りの神話:「大規模農業とはたちうちできない」” の続きを読む
ベチンニョ:ブラジルの民主主義思想の根本
ブラジル公共放送TV Brasilが1997年に亡くなったベチンニョ(Herbert José de Souza、通称Betinho、1935〜1997)の特集番組を作った。
ベチンニョと関わりの深かった学者、映画監督、作家、作曲家のインタビューで構成したもの。25分と短く、彼の人生すべてがわかるわけではないが、ベチンニョがどんな魅力を持った人間であったかを垣間見ることができる。 “ベチンニョ:ブラジルの民主主義思想の根本” の続きを読む
沖縄と東電福島原発事故-その3 MCP
放射能被曝対策としてチェルノブイリ周辺でも実際に使われたものとして、アップルペクチンがある。いろいろな説があるが、体内に取りこまれてしまった放射性物質の排出に役立ち、免疫の向上に役立つという報告がある。しかし、チェルノブイリ周辺でも最初はリンゴではなく柑橘系のペクチンを使おうとしていた、しかし、気候的制約から柑橘系の果物は入手できなかったため、リンゴを使ったという。
沖縄ならば柑橘系の果物にシークワァーサーがある。エキスを絞った後の皮などからペクチンを抽出することができれば沖縄の食料自給率には負荷をかけずに放射能汚染の対策となる素材を作ることができるのではないか? “沖縄と東電福島原発事故-その3 MCP” の続きを読む
沖縄と東電福島原発事故-その2 春ウコン
放射能被曝対策としてヨモギの可能性を考えている時に那覇近郊で薬草園を経営される方のお話を聞いた。それは家族が沖縄に避難した後、初めて沖縄を訪問した時だっただろうか(2011年)。 “沖縄と東電福島原発事故-その2 春ウコン” の続きを読む
沖縄と東電福島原発事故
福島東電原発事故の後、家族は沖縄に避難した。連れ合いと息子はどちらもステロイド治療をしており、免疫が人一倍弱い。その状態にわずかの被曝でも危険と考えざるをえなかったから避難するようお願いした。
沖縄と日本との関係を長く考えてきたつもりだけれども、このような形で沖縄に関わることは想像していなかった。琉球処分、日本の軍国主義の犠牲となった沖縄戦、そして戦後の基地の押しつけ、その上に家族の避難。本当にいいのか、何度自問自答したかわからない。しかしそれしか選択は見つからず、それ以来、沖縄と原発の問題、そして自分がどう関わるのか、問われ続けている。
一方、東電原発事故による放射能汚染という事態。避難できない高汚染地域の住む人びとのことを考えると胸がさらに苦しくなる。 “沖縄と東電福島原発事故” の続きを読む