ついに米国政府機関が子どもたちの尿からラウンドアップを検出

 これはすごい! 市民の動きが巨大企業の隠蔽圧力をはねのけ、事実が明らかに。米国の子どもたちを含む人たちの尿の8割以上からモンサントの農薬ラウンドアップ/グリホサートが検出される。
 米国のお母さんたちが自分たちの母乳に含まれるモンサントの農薬ラウンドアップ(成分名グリホサート)を検査に動き始めたのが2013年。その結果が2014年に出て、全世界に衝撃を与える。でもモンサントは隠蔽を図り、政府機関もその検査の精度が低いといって相手にしようとしなかった。それから8年。ついに国の機関、CDC(米国疾病予防管理センター)が米国の子どもたちを含む尿を検査。8割以上からグリホサートが検出されるという結果となった。 “ついに米国政府機関が子どもたちの尿からラウンドアップを検出” の続きを読む

米国最高裁がバイエルのラウンドアップ裁判の申し立てを却下

 続く朗報、今度は米国最高裁:モンサント(現バイエル)のラウンドアップ裁判を終わりにしようとするバイエルの訴えを米国最高裁が21日に却下、さらに、モンサント側の責任を認めたハーデマンさんの判決もバイエルは見直しを求めていたがそれも却下された。先週17日の米国環境保護局(EPA)に命じたラウンドアップ再評価と合わせて、世界に大きな影響を与えるだろう。 “米国最高裁がバイエルのラウンドアップ裁判の申し立てを却下” の続きを読む

米国政府のラウンドアップ(グリホサート)安全宣言は違法

朗報:モンサント(現バイエル)の農薬ラウンドアップ(グリホサート)の米国政府による再承認は違法だとして再評価を命じる判決が出た!
 バイエルによる攻勢が続き、裁判は続々とバイエル側が勝ち続け、EUまでもがグリホサート使用再承認に向けて、毒性を検証した研究を排除するなど、ラウンドアップ復権に向けて着々と進みかけていたところに、米国連邦第9巡回区控訴裁判所が待ったをかけた。 “米国政府のラウンドアップ(グリホサート)安全宣言は違法” の続きを読む

モンサントの後は住友化学?

 モンサントの農薬ラウンドアップはもう終わった農薬にならざるをえない。訴訟が大変だから、つまり健康被害が確定的だから、というのが1つだが、もう一方で雑草に耐性がついてしまい、もう長年大量散布した地域では効かなくなってしまったからだ。これは大事件であって、現在の遺伝子組み換え作物の大半はラウンドアップ耐性が売り物。これが売れなくなれば遺伝子組み換え作物は急速に衰える。それではラウンドアップの代わりは何なのか? 実はこれがない。だからベトナム戦争の時に使われた枯れ葉剤の主成分である2,4-Dを混ぜたり、同様に古いジカンバという農薬を混ぜたりするのだが、どちらも被害がひどく、訴訟が増えるだけ。耐性ついてしまうので、農薬使用量も増えてしまう。ここで合成化学物質で自然を制御することの無意味さに気が付かなければならないし、それと一体化した遺伝子組み換え作物を終わらせる時期に今、来ている。
 ところがここまでわかってきているのに新たな試みをしようとする企業がある。やめておけばいい話だけど、そんなことをやろうとしている企業はなんと日本の住友化学。 “モンサントの後は住友化学?” の続きを読む

農薬規制の抜け穴:種子コーティング

 農薬使用は米国でも規制される流れになっているが、まったく規制されていない抜け穴がある。それがタネへの農薬コーティング。米国で生産されるトウモロコシのほとんど、大豆の大部分の種子がネオニコチノイド系農薬などの農薬でコーティングされている。タネにコーティングされたネオニコチノイド系農薬は作物が生長するにつれて植物の細胞に埋め込まれる。それを食べた虫は死ぬ。その毒性は出荷される農作物でも維持され、健康にも影響を与えることが懸念される。
 虫だけではない。コーティングされた物質の大部分は土壌に溶け出し、土壌微生物や鳥などの野生動物にも影響を与えていることが知られるようになってきている。ネオニコチノイド系農薬の規制は強まる傾向だが、この種子コーティングは現在、米国では環境保護局(EPA)では把握すらしておらず、規制法も存在していない。
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グリホサート残留ゼロの食品ラベル:農薬フリーな世界をめざして

 食品へのラベル、世界ではいろんなものが生まれていることを示した(4月21日の投稿)。でも全然網羅できていない。その中でもこれ。モンサントの農薬ラウンドアップ(主成分名グリホサート)がないことを示すグリホサート残留ゼロのラベル(1)。

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