今後、増大する人口に対して、どう食を確保できるのか、多国籍企業は彼らの開発した種子や肥料を使えと迫るが、小規模家族農家の追い出し、農地のさらなる集中と格差の拡大、さらなる人口増加の圧力、環境破壊に健康破壊をもたらしていることが批判されてきた。問題を解決するのではなく、逆にさらなる問題を作り出し、自らの利益だけを増やすのが多国籍企業の持ち込む工業型農業。
それに対して対案はある。世界の科学者、農民運動、社会運動、環境運動が声を合わせてアグロエコロジーへの転換を要求する。工業型農業が作り出した問題をアグロエコロジーによって解決していくことが可能だと指摘されている。その動きはラテンアメリカやアフリカなど南の世界では留まらない。フランスはアグロエコロジーに基づく農業未来法を作り、英国でもアグロエコロジー議員連盟が活動を重ねている。
EUでは共通農業政策(CAP)にアグロエコロジー的政策を導入させるための市民組織の活動が活発化している。
アグロエコロジー、生態学の原則を用いた農業を行う科学であると同時に実践であり、社会運動でもある。
1st Forum of Agroecology Europe – a Solid Basis for a European-Wide Movement
私も、出来る限りアグロエコロジーの活動に参加したいです。