放射線を照射して新品種を作ることが「放射線育種」とよばれているが、この言葉自体がイデオロギーの産物と言わなければならない。いつの間にか、放射線を当てることを「品種改良」と考えるようになってしまう。しかし、遺伝子操作は品種改良技術ではない。 “「放射線育種」は品種改良ではない” の続きを読む
お米のほとんどが放射線育種米に?
放射線を照射して突然変異したお米、食べたいですか? 育てたいですか? ここ数年で日本のお米の多くが放射線かけて作った品種に代えられようとしています。
あまりに重大な問題なので、2月末から慎重に情報収集してきました。2025年から少なくとも2つの県で主力品種が放射線育種米に切り替えられ、他の道府県でもその動きが進む可能性があります。 “お米のほとんどが放射線育種米に?” の続きを読む
「ゲノム編集」食品を規制するスイス
日本の報道を見ていると、「ゲノム編集」が食料危機や気候危機を救う技術だ、なんて気になってしまいかねないけど、それはメチャクチャな根拠のないトンデモ説であることは調べるとわかる。
スイスは世界の4大遺伝子組み換え企業の母国でもあるけれども、2005年以来、遺伝子組み換え生物に関するモラトリアムを定めて、その栽培・飼育を禁止している(1)が、その範囲を2021年に「ゲノム編集」にも広げることを決定した。その「ゲノム編集」の規制方法が2024年半ばまでに提案されるとのこと(2)。スイスでは「ゲノム編集」食品はまだ流通していない。 “「ゲノム編集」食品を規制するスイス” の続きを読む
「みどりの食料システム戦略」に関するパブリックコメント出しました
明日8月9日締め切りの「みどりの食料システム戦略」に関するパブリックコメント、何も書かないのは不本意なので、書いてみました。殴り書き状態で、全然模範的なコメントからはほど遠いのですが、あえてさらします。 “「みどりの食料システム戦略」に関するパブリックコメント出しました” の続きを読む
みどりの食料システム戦略に関するパブリックコメント
「みどりの食料システム戦略」に関するパブコメが相次いで出ている。1つは締め切りが8月9日。
環境負荷低減事業活動の促進及びその基盤の確立に関する基本的な方針(案)についての意見・情報の募集について
さらに8月25日が締め切りのパブコメも。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律第39条第4項の規定に基づく基盤確立事業実施計画の認定に係る審査基準及び標準処理期間案についての意見・情報の募集について “みどりの食料システム戦略に関するパブリックコメント” の続きを読む
「みどりの食料システム戦略」の根本問題:タネと有機認証
2050年までに有機農業を現在の50倍にする目標を立てた「みどりの食料システム戦略」。有機農業の拡大自身は必要な方向であることは間違いないのだけど、肝心の政策が伴っていない。
なぜ、今、世界で20年間に有機農家の数が15倍以上に拡大しているのか? それを支えた政策は何か、なぜ、日本は有機農業のパイオニアの国の一つだったのに、今は100位前後に沈んだのか、何が問題なのか、それをどう変えるか、それが問われると思うのだけど、その分析がゼロ。 “「みどりの食料システム戦略」の根本問題:タネと有機認証” の続きを読む
EUの「ゲノム編集」食品規制はどうなるか?
これまで「ゲノム編集」作物でさんざん騒ぎながら、市場に出たものは米国Calyxt社の大豆だけで、今後出ることが決まっているのも日本のサナテックシード社のトマトしかない(1)。でも、それは従来の遺伝子組み換えと同様に規制する方針を出したEUの存在があったからだと言えるだろう。そのEUで欧州委員会が4月29日、規制緩和に向けた報告書を出した。これは一気に「ゲノム編集」が世界に出てくる前提になりうるもので懸念が世界で表明されている。日本にも影響は必至だろう。 “EUの「ゲノム編集」食品規制はどうなるか?” の続きを読む
有機農業を加速する参加型認証(PGS)
NHKのクローズアップ現代で取り上げられた世界と日本の大きなギャップ。有機農業がなぜ、世界でこれだけ広がっているのに日本ではそうなっていないのか? どうすればできるのか?
世界の有機認証農地面積(単位ha) “有機農業を加速する参加型認証(PGS)” の続きを読む