食品表示:世界のNon-GMOラベル

 食品表示シリーズ、No.4。すでに登場したものもあるのだけど、Non-GMOラベルで出ていないものがあったので、まとめてみた。
 米国とヨーロッパでよく使われているNon-GMOラベル。米国、英国、ドイツ、オーストリア、ルクセンブルク、スロベニア、フランスのもの。これ以外にもスーパーなどが独自で表示したものなども含めるとすごい数になるだろう。

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グリホサート残留ゼロの食品ラベル:農薬フリーな世界をめざして

 食品へのラベル、世界ではいろんなものが生まれていることを示した(4月21日の投稿)。でも全然網羅できていない。その中でもこれ。モンサントの農薬ラウンドアップ(主成分名グリホサート)がないことを示すグリホサート残留ゼロのラベル(1)。

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みどりの食料システム戦略成立:議論は尽くせたか?

 「みどりの食料システム戦略」を支える「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案」、21日に参議院農水委員会で可決、そして22日本会議で可決。附帯決議も含めてすべて全会一致。有機農業推進が政策となったことは重要だが、果たして実効ある政策となっているか、それに向けた審議はされたかというと大いに疑問を呈さざるをえない。  “みどりの食料システム戦略成立:議論は尽くせたか?” の続きを読む

米国と日本の食品表示:圧倒的な民間代替ラベルの違い

 日本の食品表示、ちょっとヤバいレベルになってきている。ゲノム編集食品は表示一切なし、来年4月以降は「遺伝子組み換え原料を使っていません」という表示も実質的に不可能になってしまう。添加物でも消費者にとって不利なガイドラインが4月に出された。
 そうなってきている最大の原因は政府の企業中心主義と政府と企業の回転ドア。つまり民間企業の人間が政府に入り込んで方針を決めてしまうこと。

 どこの政府も同じ、というかもしれないけれども、政府はほぼ世界的に巨大企業に買収済みと言わざるを得ないかもしれないが、一方で市民社会はかなり違う。米国では民間代替認証ラベルがたくさん生まれていて、消費者は信頼できるラベルを見て、選ぶ権利が確保されている。
 たくさん生まれている、ってどれくらいあるのか、と調べてみた。いやはや、なんと多いこと。とても覚えきれない。なんでこんなにあるの、と調べてみると、これだけ生まれてくる必然が見えてくる。 “米国と日本の食品表示:圧倒的な民間代替ラベルの違い” の続きを読む

「フェイク・ミート」の問題点

 細胞培養肉、合成肉、研究室で育てられたタンパク質、いろんな呼び方がある。要は「フェイク・ミート」。怖いのは、あたかもさまざまな問題の解決策になるかのように信じてしまう人が続出するかもしれないからだ。
 たとえば、気候危機に懸念持つ人だったり、動物愛護の人だったり、健康を気にしている人だったり、世界の飢餓問題に熱心な人だったりする人たちが、この「フェイク・ミート」の支持者になりかねない。でも、内実を見ると解決策どころではない。 “「フェイク・ミート」の問題点” の続きを読む

企業ロビーが世界を破滅させる:遺伝子組み換え蚊と「ゲノム編集」卵に見る

 今、世界で起きている問題の多くはごく一握りのものたちの利益追求があたかも全体の利益であるかのような見せかけのもとに政治が社会が捻じ曲げられてしまうことで起きている。重要な政治的決定がデタラメな前提によって決められてしまい、メディアもなかなか報じない。例は枚挙に暇がないがその1つがこれ。
 オスしか生まれない遺伝子組み換えされた蚊が米国で大量に放出されようとしている。 “企業ロビーが世界を破滅させる:遺伝子組み換え蚊と「ゲノム編集」卵に見る” の続きを読む