アマゾン森林の破壊がピッチをさらに上げている。最後の残された森は先住民族の土地として憲法に守られている森。ところが極右政権はその土地の開発を可能にする憲法違反の第490法案(PL490)を無理矢理通して、最後の森までをも破壊しようとしている。
狂気の沙汰? しかし、この狂気はそれを支える勢力があるから権力を維持できる。この破壊にガソリンを供給する勢力があるから破壊が進んでいる。それを支えているのは誰なのか? わたしたちを含む世界なのだ。
儲け先を血眼になって探す金融資本がこのアマゾン破壊に目を付ける。わたしたちの年金を含む各国の莫大なお金が注がれる。この破壊があと数年続けば、アマゾンの森林はもう二度と元には戻らず、サバンナか砂漠化してしまうと言われている。そうなれば地球の生態系の危機はもはや後戻りできない状態となるだろう。将来の世代の生存はどうなるのか、いや今年の気候変動もすでに常軌を逸している。これ以上の破壊は即刻止め、森林の復活に全力を挙げなければならないはずだ。生態系の危機と人類の危機から免れるためには。
今年はさらにその破壊のピッチが速まる。アマゾンの先住民族はその先頭でその破壊から森を守るために戦っているが、世界から続々と送られる資本という名の兵站は止まらない。この動きに現地で反対する先住民族のリーダーは何人も殺され続け、その暴力は告発するジャーナリストにも及ぶ。人は無関心を続け、人類は生存の危機に立たされる。
現地に行けないわたしたちにとって、この兵站供給を止めることこそ、義務ではないだろうか?
聖コロンバン会のご支援で、この「調査:オランダと日本の年金がアマゾン森林を破壊する」の翻訳をしました。少しでも多くの人に読んでいただき、この狂った制度をなんとか変えていきたいと思います。利益のためにはわたしたちを含む生命を支える森を破壊してしまう、この破壊機構を。
https://amazonmamoru.jp/wp-content/uploads/for_reports/Japanese-Pension-Fund-Pays-for-Amazon-Deforestation-2021_ja.pdf
この他、アマゾンの森林破壊に関わる日本を含む多国籍企業の動きに関する資料がこのサイトに集められています。「日本からアマゾンの熱帯雨林を守る会」 https://amazonmamoru.jp/?page_id=967