京都市アグロエコロジー宣言

 京都市の市政に実現すべき課題を市民グループが協議して提案する活動を行っている。その1つの議論の場に出させていただき、その討論会での議論で、京都市の学校給食をオーガニックにすることをめざそう、と京都市長選への出馬を予定している福山和人さんが発言し、ご自身のマニフェストにも組み込んだ。そしてそれが1つのチラシとなった。
 「京都市アグロエコロジー宣言」。

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世界を変える動きは2020年、大きく進む

 日本のニュースを読んでいると息苦しくなる。世界の真逆を走っているのに、まるでそれが当たり前のような情報ばかり。このまま日本がこの方向に突き進んだらどんな事態となるか、暗澹たる気分になる。でも、ひとたび、日本語圏から離れると異なる世界の動きが見えてくる。希望を感じさせる動きが始まっている。でもその動きは日本と無縁なものではない。それどころか、かつて日本で始まったものであったりする。なんということだと思う。青い鳥は我が家にいるのにいつまでも気がつかず、あるいは地上にある星は誰も覚えていない、というところか。 “世界を変える動きは2020年、大きく進む” の続きを読む

日本版グリーン・ニューディール? 生存の危機からの離脱法

私たちは現在さまざまな脅威にさらされている。このままでは2050年には気候崩壊、生物多様性崩壊により人類は生存危機に直面する。あとわずか30年ちょっとしかない。そのシナリオを変えるために私たちに残された時間はほんのわずかしかない。 “日本版グリーン・ニューディール? 生存の危機からの離脱法” の続きを読む

健全な食をすべての人へ、がなぜ必要か?

 食の話をしていると確実に出会う反発が、「食の安全を気にできる人は金のある人」というもの。飢餓状態にある人はまずその飢餓状態から抜け出すことが第一であって、その質は二の次の問題だ、と。要するに金の余裕のある一部の人たちが気にしているだけの問題にされ、取り組むべき問題ではないとされてしまうことすらある。 “健全な食をすべての人へ、がなぜ必要か?” の続きを読む

世界の動きを2分する種子をめぐる動き

化学企業が導入した化学肥料や化学合成農薬など化学物質を用いた農業は、土壌の微生物を撹乱し、土壌の崩壊を招くだけでなく、さまざまな生命を絶滅に追いやろうとしている。そして人びとも治癒が困難な慢性疾患に苦しめられ、生殖能力も失わいつつある。気候変動の大きな原因ともなっている。
 生命を傷つける技術と科学ではなく、もう1つの技術と科学のあり方が存在している。農家の知恵との対話の中から生態系を守りつつ、その力を引き出し、最大限の栄養で社会を栄えさせる、アグロエコロジーがそれだ。これを活用することで地域が経済的にも発展できるも世界の多くの地域で証明されて、国連もアグロエコロジーの推進に転換した。そしてこの実践が気候変動を緩和、収束する力にも注目が集まっている。 “世界の動きを2分する種子をめぐる動き” の続きを読む

すべてを変える

 あまりの多くの問題が生み出される状況を嘆いていないだろうか? なんでこんなに強い台風に苦しまなければならないのか? なのに根本的な対策となる政策は何も発表されないのはなぜ? さらなる災害が危惧されているのに政府からは根本対策は何も出ず、なぜ、その今、巨額を投じてオリンピックをやるのか? 原発が爆発したのになぜ、再稼働されるのか? どうしてこれだけの被害を出しておきながら一人も責任取る人がいないのか? なぜ、不正を続ける政治家が辞めもせずに支持率があがるのか? なぜ収入は増えないのに税金だけが上がるのか? 水道も種子も教育も福祉もなぜすべて民間企業のビジネスにされてしまうのか? なぜ、日本では企業のための政治がどんどん進むのか? なぜ、差別を煽る人が増えて、政治もメディアもそれを拡大させるのか? 問題がありすぎて、問題に対して感覚が麻痺してくる。どうせ問題にしたって変わらない。われわれには変える技術も能力もあるはずなのに、それに取り組む政治がないから実現できない。でも、変えることはもう不可能。できるのはぐだぐだ愚痴を書いて発散するだけ? 他人を批判しているのではない。自分の日常を書いている。 “すべてを変える” の続きを読む

日米の農民・消費者と環境を痛めつける日米貿易協定

 日米貿易協定の締結で、米国から大量の安い肉が入ってくる。遺伝子組み換え大豆もトウモロコシもぐっと輸入が増える。日本の農業にとって、日本列島に住む人びとの健康にとって災難であって、そんなことが許されるなんてとんでもない(許してはいけない)のだけれども、それでは米国の農家は果たして喜んでいるだろうか? “日米の農民・消費者と環境を痛めつける日米貿易協定” の続きを読む