生物多様性が危機にあるというと、絶滅危惧種の動物や植物のことを考えるかもしれない。でも、もっとも危機にあるものはもっと身近にある。それは体内にある。腸内細菌がそれだ。乳酸菌や大腸菌はかなり前から知られるようになってきたけれども、DNA解析できるようになって、もっと多くの菌が体内にあって、私たちの生命を支えていることがわかってきた。
なぜ、それが危機にあるのか? アレルギーや自己免疫疾患がここ20年に急激に増えてきたが、それには腸内細菌の失調が大きく関わっている。NHKの特集「人体」はこの腸内細菌の重要性に光をあてたがなぜ今、その腸内細菌が危機にあるのかは、それをもたらしたものは何なのかは分析しない。漠然と食にその原因があることを示唆するのみ。 “ラウンドアップ/グリホサートの人体への影響” の続きを読む
欧米が規制するネオニコチノイド系農薬を新規承認
日本政府による12月25日の通達でのグリホサートの大幅緩和がいかに問題か書いたが、この日、緩和されたのはグリホサートだけではない。蜂を絶滅の危機に追いやっているとして世界的に規制が進みつつあるネオニコチノイド系農薬スルホキサフロルも新規農薬登録=使用許可を出している。 “欧米が規制するネオニコチノイド系農薬を新規承認” の続きを読む
今後のグリホサートの年齢別作物別被ばく推定量
日本政府はモンサントの農薬グリホサートの残留基準値を大幅に緩和する通達を12月25日に出した。そのことによって日本の住民は遺伝子組み換え大豆以上に小麦からグリホサートを摂取してしまうことになる。 “今後のグリホサートの年齢別作物別被ばく推定量” の続きを読む
日本政府、グリホサートの残留基準値を大幅緩和
これを卑劣と呼ばなくして何と呼ぶことができるだろうか? 日本政府はグリホサートの残留許容量を大幅に緩和するために6月にパブリックコメントを行い、8月から実施を見込んでいたものと思われる。 “日本政府、グリホサートの残留基準値を大幅緩和” の続きを読む
数値で見る農業モデルと種子
イデオロギー・思想の闘いは得てして不毛な結果しかもたらさない。実際に人びとの行動を変えるのはある具体的な事実であることが多いと思う。具体的な指標で比較した時、明確にその差が出る時、人びとの行動は変わっていく。
農業生産はどうあるべきか考えてみる。 “数値で見る農業モデルと種子” の続きを読む
欧州委員会、バイエルによるモンサントの買収に反対表明
欧州委員会が先週金曜日、バイエルによるモンサントの買収に正式に反対を表明した。 “欧州委員会、バイエルによるモンサントの買収に反対表明” の続きを読む
日本、新たにモンサントの遺伝子組み換え大豆3品種の承認へ
世界で遺伝子組み換え食品を断トツのトップで承認しまくる日本政府、また新たにモンサントの遺伝子組み換え大豆3品種の承認のためのパブリックコメント。 “日本、新たにモンサントの遺伝子組み換え大豆3品種の承認へ” の続きを読む
絶滅しつつあるプランテーションバナナと生物多様性の中に生き続けるバナナ
現在、店頭に並んでいるバナナの絶滅はそう遠くないと言われている。その原因はモノカルチャー。遺伝的にまったく同じバナナが大量生産される。そのため菌病により絶滅は確実視されている。かつて世界を独占した品種グロス・ミッチェルが終わりとなり、現在の品種のキャベンディッシュも何年持つかわからない。同じ過ちを繰り返している。 “絶滅しつつあるプランテーションバナナと生物多様性の中に生き続けるバナナ” の続きを読む