リージョナルフィッシュ社とNTTが合弁で陸上養殖企業設立とのこと(1)。陸上養殖企業によって「食料問題」「環境問題」を解決するなどとうたっているけれども、どちらもまったく看板と内実があまりに違いすぎる(羊頭狗肉どころの話でない)。 “リージョナルフィッシュ社のビジネスモデル(複合企業化)に注意!” の続きを読む
遺伝子組み換えサーモン、新規養殖場建設中断に!
遺伝子操作した魚はいらない! 遺伝子組み換えサーモンを作り、販売する米国のAquaBounty社、オハイオでの新規養殖場の建設、中断!(1)
AquaBounty社は2月にカナダでの生産の中止、遺伝子組み換えでない従来の魚の生産を中止し、遺伝子組み換えでない従来の魚の生産に切り替えることを発表していた(2)が、米国インディアナ州アルバニーでの遺伝子組み換えサーモンは継続するだけでなく、オハイオ州に新規の巨大養殖場建設を進める計画でいた。 “遺伝子組み換えサーモン、新規養殖場建設中断に!” の続きを読む
米国で「ゲノム編集」豚、さらなる規制緩和の要求が
初めての「ゲノム編集」豚を米国食品医薬品局(FDA)が受け付け、「ゲノム編集」豚肉の流通が始まろうとしている。そして、さらなる規制緩和の要求が!
ワシントン州立大学が開発した「ゲノム編集」豚をFDAが受け付け、「ゲノム編集」豚の流通が始まる見込みとなった。しかし、開発者は規制が負担だと文句をつけている。さらなる規制緩和が必要とでも言うのだろうか? “米国で「ゲノム編集」豚、さらなる規制緩和の要求が” の続きを読む
カドミウム汚染対策にならない放射線育種米コシヒカリ環1号系
放射線育種米について。なぜ、今、放射線育種米を主要品種として導入する動きが生まれたのか、まとめておきたい。
直接の理由はカドミウム汚染対策である。 “カドミウム汚染対策にならない放射線育種米コシヒカリ環1号系” の続きを読む
放射線育種なしにカドミウム対策は可能?
毎日「あきたこまち」をいただいています。とてもおいしいお米だと思います。しかし、これを放射線育種米に転換してしまう動きが進もうとしています。秋田県は2月24日県議会農林水産委員会で、「あきたこまち」をカドミウムをほとんど吸収しない新品種「あきたこまちR」に2025年以降、全面的に転換することを報告したと報道されています。でも、この報告では「あきたこまちR」が放射線照射によって作られた交配種であることは伝えていません(1)。「あきたこまち」は秋田県が作るお米の7割を超える主力品種です。 “放射線育種なしにカドミウム対策は可能?” の続きを読む
お酒の「ゲノム編集」パブリックコメント
今度はお酒まで「ゲノム編集」かい? パブリックコメント「酒類分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の取扱いについて(案)」に対する意見募集(1)。
なんで酒類限定で「ゲノム編集」生物についてのパブコメをするのか、理解に困った。すでに「ゲノム編集」生物については農水省、環境省、厚労省がすでに2019年10月に方針を決めてしまっている(国会では何も議論せずに省内の検討会だけで方針を決めてしまった)。それには麹や酵母などの微生物も含まれるだろう。酒だけでなく、味噌、醤油、パンなどの発酵食品もあるのになぜ酒だけ? “お酒の「ゲノム編集」パブリックコメント” の続きを読む
栄養大崩壊:微量ミネラルを失う食、生態系の崩壊?
現在、気候危機、生物絶滅危機などの多重危機が進行しており、その根本原因である食のシステムを変えることが必要だと言い続けているのだけど、この多重危機の根幹に栄養危機がある。
2004年に米国農務省のデータから重要な研究が発表され、それ以降もそれを裏付ける研究が続いているのだけど、農作物からタンパク質、鉄・亜鉛・マンガン・マグネシウムなどの微量ミネラル、ビタミンBやCが1950年と1999年で比べると大幅に減っている、というのだ(1)。微量ミネラルは子どもが成育する上でなくてはならないもの。人だけでなく、家畜などにも大きな問題になる。
こうした栄養飢餓は気が付きにくい。食べ物は栄養不足になっていても大きく育つからだ。炭水化物の量にはさほどの影響を与えないからとりあえずの大きさに作物は育ってしまう。そして、食べれば血糖値は上がるから人は満腹を感じる。だけど本当に必要な栄養は得られない。 “栄養大崩壊:微量ミネラルを失う食、生態系の崩壊?” の続きを読む
EUの「ゲノム編集」生物規制緩和、延期に
EUが「ゲノム編集」食品の無規制流通を6月初旬に受け入れてしまうことが警戒されていたが、問題噴出によって延期となる見込みとなった。「ゲノム編集」をどう規制するか、議論を本格化させる時だ。 “EUの「ゲノム編集」生物規制緩和、延期に” の続きを読む