遺伝子操作した魚はいらない! 遺伝子組み換えサーモンを作り、販売する米国のAquaBounty社、オハイオでの新規養殖場の建設、中断!(1)
AquaBounty社は2月にカナダでの生産の中止、遺伝子組み換えでない従来の魚の生産を中止し、遺伝子組み換えでない従来の魚の生産に切り替えることを発表していた(2)が、米国インディアナ州アルバニーでの遺伝子組み換えサーモンは継続するだけでなく、オハイオ州に新規の巨大養殖場建設を進める計画でいた。
しかし、この建設計画を8月まで中断するという。表向きの理由は建設経費の高騰だが、たぶん、それだけではないだろう。AquaBounty社の売上は6割近く減少し、株価は暴落。証券市場から抹消される危険に直面しているからだ(3)。この会社は以前も破産の局面を米国農務省からの資金援助でしのいでいる。誰も食べたくない遺伝子組み換えされた魚など、作っても売れない。売れなければ投資も回収できない。同社は遺伝子組み換え魚からの転換を図らない限り、もはや未来はないのではないだろうか?
この新施設では小学校32個分の水を地下水から汲み上げ、同量を排出する。きれいな水ならまだいいが、大量の遺伝子組み換えサーモンが死に、水には大量のアルカリが溶け込み、それと中和させるために塩酸が使われるなど、到底自然とはほど遠い水質になっている。その水資源の汚染や遺伝子組み換えサーモンの卵などの流出による生態系への影響も懸念されている。
夏しか成長しないサーモンを年中成長できるように遺伝子組み換えすることによって、この遺伝子組み換えサーモンは短期間に巨大化するが、その成長に内臓が耐えきれず、胃の破裂などの臓器異常で3分の1が早死にするとも告発されている。まともな栄養分もなく、巨大化しただけのサーモンは誰も食べたがらない。
すでに稼働中のインディアナ州アルバニーでは労働事故や水の汚染などの問題で内部告発が始まっている(4)。そしてオハイオ州の新施設に対しても建設への反対の声が上がっていた。
さて、日本でも短期間に巨大化するトラフグが「ゲノム編集」によって京都の宮津市で作られているが、この生産設備を20倍にする計画が公表されている。果たして、誰が食べるのか? このAquaBounty社の命運はこの「ゲノム編集」魚を作るリージョナルフィッシュ社の今後を示している。そんな企業を日本政府、京都府、宮津市は支えている。公金が無駄になり、本来、漁業関係者に行くべき支援が行かなくなってしまう。
遺伝子操作した魚など、必要ないし、そんなことで美しい宮津の海を汚してはならないはずだ。公金の無駄使いを止めよう!
(1) AquaBounty’s Pioneer Construction Project Put On Pause
(2) AquaBounty to stop producing GM salmon in Canada, as world’s first GM food animal struggles to find a market
(3) AquaBounty Technologies Announces First Quarter 2023 Financial Results
https://www.benzinga.com/pressreleases/23/05/32210646/aquabounty-technologies-announces-first-quarter-2023-financial-results
(4) 2022年11月6日の投稿
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/pfbid02eR4Q7QS4wre3EEhfA5nAeHdU9vUJCjy9nBCxeX8x3ruq9hoQE15HUrYjqLt7fTSDl