食料危機が待ったなしで迫っている。化学肥料の高騰が止まらない(1)。問題は価格の高騰に留まらない。お金を出しても必要な量を確保することが見込めない状態になりつつある。現在の世界の食のシステムは来年にかけて大きな危機に陥るのは避けられないだろう。
特に日本でまず心配なのは今後、農業を続けてくれる方たちが大幅に減ってしまうのではないかということだ。ただでさえ、労は多く収入は少ない状態なのに、これに生産コストが急激に上がってしまったら、継続は不可能になってしまう。 “食料危機から食のシステムの転換へ” の続きを読む
「みどりの食料システム戦略」パブコメ
時間がなくて例によって書き殴りで、模範的なコメントからはほど遠いけれども出さないよりは、ということで「みどりの食料システム戦略」に関するパブコメに書いた文章をさらします。 “「みどりの食料システム戦略」パブコメ” の続きを読む
「みどりの食料システム戦略」の根本問題:タネと有機認証
2050年までに有機農業を現在の50倍にする目標を立てた「みどりの食料システム戦略」。有機農業の拡大自身は必要な方向であることは間違いないのだけど、肝心の政策が伴っていない。
なぜ、今、世界で20年間に有機農家の数が15倍以上に拡大しているのか? それを支えた政策は何か、なぜ、日本は有機農業のパイオニアの国の一つだったのに、今は100位前後に沈んだのか、何が問題なのか、それをどう変えるか、それが問われると思うのだけど、その分析がゼロ。 “「みどりの食料システム戦略」の根本問題:タネと有機認証” の続きを読む
オーガニック無償給食は可能!
オーガニック無償給食は超党派で実現する政策にすべき。オーガニック(有機)化と無償化はセット。「そんなの無理だよ」と言うかもしれないけれども、不可能なことではまったくない。 “オーガニック無償給食は可能!” の続きを読む
イタリアで有機農業推進法成立:汚染税を汚染企業に
イタリアで画期的な有機農業(水産業含む)推進法「有機的方法を使用した農業、農産食品および水産養殖生産の保護、開発および競争力のための規定法」が3月3日に成立した。 “イタリアで有機農業推進法成立:汚染税を汚染企業に” の続きを読む
国会での追及:みどりの食料システム戦略
昨日、参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会でのやり取り、今後に関わることがあると思うので、メモしておきます(正確な文字起こしではありません、ビデオでお確かめを)。
質疑に立ったのは川田龍平参議院議員。 “国会での追及:みどりの食料システム戦略” の続きを読む
世界での最近出来事 その2
昨夜、世界の注目すべき動き、いくつかリスト化したのだけど、あまりに足りないので追加。 “世界での最近出来事 その2” の続きを読む
多国籍企業による食のシステムの乗っ取り
タネから流通まで、そして食のあり方まで巨大企業が乗っ取る、国連を乗っ取り、各国政府の政策まで決めていく。今、そんな動きがはっきり見えてきた。遺伝子組み換え企業だけでなく、今やAI、ビッグデータ、インターネット企業、金融セクターが結びつき、この乗っ取りが動き出している。
国連は世界食料危機を契機に、食の政策については農民団体、市民組織に開かれた制度改革を打ち出し、小規模家族農業と生態系を守るアグロエコロジーの2つを柱する政策に大きく転換していた。世界で有機農業、化学肥料や農薬への規制が大きく進んだ。この流れを大きく変えるために、遺伝子組み換え企業=化学企業が中心となり、大きな企てをしている。 “多国籍企業による食のシステムの乗っ取り” の続きを読む