日本のニュースを読んでいると息苦しくなる。世界の真逆を走っているのに、まるでそれが当たり前のような情報ばかり。このまま日本がこの方向に突き進んだらどんな事態となるか、暗澹たる気分になる。でも、ひとたび、日本語圏から離れると異なる世界の動きが見えてくる。希望を感じさせる動きが始まっている。でもその動きは日本と無縁なものではない。それどころか、かつて日本で始まったものであったりする。なんということだと思う。青い鳥は我が家にいるのにいつまでも気がつかず、あるいは地上にある星は誰も覚えていない、というところか。 “世界を変える動きは2020年、大きく進む” の続きを読む
「ゲノム編集」、やがて届け出すら不要になる?
12月24日に農水省で家畜の飼料に関する分科会が開かれていて、遺伝子組み換えジャガイモの家畜への飼料としての利用、EUではかなり前に禁止されているフィプロニルの規制緩和、さらには「ゲノム編集」飼料の後代交配種の取り扱いなどについて検討されていた(1)。 “「ゲノム編集」、やがて届け出すら不要になる?” の続きを読む
「ゲノム編集」に関するパブリックコメント
再び、「ゲノム編集」問題。
パブリックコメントの締め切り(12月7日)が近づいてきた。
ゲノム操作食品を有機認定から排除することを明確にする有機農産物の日本農林規格等の一部改正案についてのパブリックコメントである。 “「ゲノム編集」に関するパブリックコメント” の続きを読む
遺伝子操作されたDNAを放出するな。ゲノム編集規制に向かう世界
日本では毎日のように「ゲノム編集が未来を開く」的なニュースに溢れている。しかし、世界では大きく違う動きがある。
米国の認証機関NSFインターナショナルはゲノム編集を遺伝子組み換えとして扱うことを決定した(1)。すでに米国の広く普及した民間認証であるNon-GMO Projectが同様の判断をしているが、これで米国の主な認証ラベルはゲノム編集はNon-GMOではなく、従来の遺伝子組み換えと同等の扱いをすることになる。EUやニュージーランドも同様の方向を打ち出している。
ということは先進国で無防備なのはほぼ日本だけ、ということになる。 “遺伝子操作されたDNAを放出するな。ゲノム編集規制に向かう世界” の続きを読む
ゲノム編集食品は当然有機じゃない(パブコメ)
「有機農産物の日本農林規格等の一部改正案について」というパブコメのタイトルを見て、思わず身構える。ついにゲノム編集された食品を有機に入れるということに手を染めるのか、と思って読み進むと、(遺伝子組み換えを使えないことに加え)「ゲノム編集技術を用いて生産されたものについても、原材料等において使用できないことを明確にする改正を行う」(1)と。
え、正しいじゃん。ちょっと待て。農水省はその逆の動きをしていなかった? “ゲノム編集食品は当然有機じゃない(パブコメ)” の続きを読む
遺伝子組み換えの神話と真実
遺伝子組み換え企業が振りまく神話と、実際の科学者たちが検証した事実とがどれほど食い違っているか、解き明かした“GMO Myths and Truths”の第4版が届いた。 “遺伝子組み換えの神話と真実” の続きを読む
ゲノム編集食品を有機に? 米国の動きに反対相次ぐ
10月23日から25日、全米オーガニック認証基準理事会(NOSB)が開催中。今回のNOSBが気になるのは言うまでもなく、この理事会でゲノム編集食品を有機認証に含めるかについて議論がなされるからだ。 “ゲノム編集食品を有機に? 米国の動きに反対相次ぐ” の続きを読む
GMO、ゲノム編集で使われる抗生物質耐性遺伝子が環境中にばらまかれる
遺伝子組み換え・ゲノム編集に組み入れられる抗生物質耐性遺伝子が環境中にばらまかれ、拡がっていることが明らかに! “GMO、ゲノム編集で使われる抗生物質耐性遺伝子が環境中にばらまかれる” の続きを読む