続々と「ゲノム編集」によってもたらされる可能性がある問題が報告される中、米国政府はすでに一昨年、解禁。政府が止められない以上、最後の命を守る防波堤は地方自治体。
メンドシーノ郡は2004年に遺伝子組み換え栽培禁止の条例を作ったが、その効力が切れる2月24日を前に、この禁止の範囲を従来の遺伝子組み換えだけでなく、「ゲノム編集」にまで拡げることを決定。
違反の場合は違反者を処罰し、その作物は破壊される。この条例は全会一致で採択!
日本でもこれは使える。日本でも北海道、新潟県、神奈川県、今治市が遺伝子組み換え作物栽培規制条例を作っており、ガイドラインや方針などを作って規制している地方自治体が岩手県や兵庫県などいくつもある。これを「ゲノム編集」にまで拡げることで、「ゲノム編集」の無規制な流通や従来の作物への交雑による遺伝子汚染を防ぐことができるだろう。
現在、農水省は140品種の遺伝子組み換え作物の栽培を承認しているが、栽培されているのはバラのみ(植物以外にGMカイコやGM微生物も養育されている)だが、「ゲノム編集」をきっかけに日本が遺伝子操作農業にのめり込む危険は迫っている。なにせ、「ゲノム編集」された種子が持ち込まれても表示する必要がない。気がついたら「ゲノム編集」による遺伝子操作作物に畑が囲まれていた、という事態が今後起きる可能性が迫っているのだから、「日本では栽培しないだろう」と楽観することはまったくできない。
条例がまだない地域ではこれから一から作ればいい。
どのようにすればそのような条例が作れるか、地域で学習会を開き、議員を巻き込んで取り組みを各地で進めていく必要がある。ぜひ、全国でやりましょう!
Mendocino County establishes additional prohibitions on GMOs