11月に妥結と言われるRCEPはTPPよりも危険?

 RCEPは種子をより企業の所有物にしていく可能性がある。大問題。

 11月にも妥結すると報じられているRCEP、東アジア地域包括的経済連携だが、なぜか日本ではあまり騒がれない。TPPは日本の公共圏(食、医療、教育、福祉、水道などなど)を多国籍企業の餌食に供してしまうとして大きな反対の声があがったが、RCEPはもっとTPPよりも危険な条項を含んでいる。
 TPP11=UPOV+TRIPS < RCEP=UPOV+TRIPS+TRIPS Plus という感じになるだろうか? “11月に妥結と言われるRCEPはTPPよりも危険?” の続きを読む

遺伝子組み換えをめぐる世界での攻防

 2015年には28カ国あった遺伝子組み換え作物栽培国は2017年には24に減少。もはや先進国で遺伝子組み換え栽培国の増加が見込めなくなった遺伝子組み換え企業はアフリカやアジアに矛先を定める。アフリカは長いこと、遺伝子組み換えの押しつけをはねのけてきた。遺伝子組み換え食用作物を大規模に栽培しているのは南アフリカくらいに過ぎない。ブルキナファソは遺伝子組み換えコットン栽培を開始したが、品質が大幅に悪化したため、巨大な損害を被り、モンサントを告訴。その後、栽培を禁止した。そもそも気候が米国とは異なるアフリカで米国で開発された遺伝子組み換え種子がうまくいくと考える方がどうかしている。 “遺伝子組み換えをめぐる世界での攻防” の続きを読む

民間企業のために廃止した種子法、民間企業は動かず

 台風によって広域で深刻な水害が起きた。多くの水田が洪水にまみれた。収穫が終わる前であれば来年の種籾が流されてしまったかもしれない。

 種子法が廃止されて1年半が経つ。農水省は2017年11月に次官名で通知を出し、都道府県は民間企業が参入が進むまでは種子事業を継続し、民間企業に自治体が持つ知見を移譲せよ、としている。それはどれくらい進んだのか? “民間企業のために廃止した種子法、民間企業は動かず” の続きを読む

ゲノム編集食品を避けるための民間認証制度?

来週火曜日からゲノム編集食品(=ゲノム破壊食品)が解禁され、一切表示されずに流通できるようになる。
 いよいよ4大遺伝子組み換えメジャーのコルテバ・アグリサイエンス(元ダウ・デュポン)がゲノム破壊トウモロコシを日本向けに輸出するために届け出を年内にするという。バイエル(モンサント)も続々と出してくるだろう。表示も規制もないのだから。行き詰まりを見せていた遺伝子組み換え企業が突破口をつかもうとしている。同時に日本の遺伝子組み換え食品表示も骨抜きに変えられようとしている。 “ゲノム編集食品を避けるための民間認証制度?” の続きを読む