今度はお酒まで「ゲノム編集」かい? パブリックコメント「酒類分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の取扱いについて(案)」に対する意見募集(1)。
なんで酒類限定で「ゲノム編集」生物についてのパブコメをするのか、理解に困った。すでに「ゲノム編集」生物については農水省、環境省、厚労省がすでに2019年10月に方針を決めてしまっている(国会では何も議論せずに省内の検討会だけで方針を決めてしまった)。それには麹や酵母などの微生物も含まれるだろう。酒だけでなく、味噌、醤油、パンなどの発酵食品もあるのになぜ酒だけ?
提出先を見て、ようやくわかった。国税庁。つまり、酒税課税の対象となるものとして、それを作り出す生物をつかんでおく必要があるのか。でもなぜ今、こんなのが出てきたのかだけど、どうやら「ゲノム編集」した麹を使ったお酒の開発が進んでいて、それを売り出す前に国に照会したようだ。それを受けてのパブコメということになったのだろう。
そもそも遺伝子操作は微生物から始まったので、麹や酵母などの遺伝子操作は簡単だろうと思ったけど、「ゲノム編集」は挿入した遺伝子を抜かなければならず、その点、植物や動物では戻し交配を使えるのだけど、麹は有性生殖ではないので、戻し交配ができないのでむしろ面倒な技術を使わなければならないようだ。だけど、それが確立したら、植物以上にあっという間に広がる可能性がある。
日本酒だけでなく、ビール、ワイン、焼酎でも使われるかもしれない。すでに発泡酒などには遺伝子組み換えトウモロコシが使われているけど(使っていても表示義務はない)、麹や酵母が「ゲノム編集」されるとなると、まさに遺伝子操作アルコールの登場ということになる。当然、表示せずに流通となるのでしょう。
いや、今こそビールにもOKシードマークを!
パブコメの締め切りは2023年5月25日23時59分。
国税庁に食品表示を求めてもダメかな。何を書けばいい? 税金に強い人、アドバイス求む。
「酒類分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の取扱いについて(案)」に対する意見募集について
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=410050030&Mode=0