「フェイク・ミート」の問題点

 細胞培養肉、合成肉、研究室で育てられたタンパク質、いろんな呼び方がある。要は「フェイク・ミート」。怖いのは、あたかもさまざまな問題の解決策になるかのように信じてしまう人が続出するかもしれないからだ。
 たとえば、気候危機に懸念持つ人だったり、動物愛護の人だったり、健康を気にしている人だったり、世界の飢餓問題に熱心な人だったりする人たちが、この「フェイク・ミート」の支持者になりかねない。でも、内実を見ると解決策どころではない。
 「フェイク・ミート」を作るためには莫大なエネルギーや栄養素を供給してやらなければならないが、それは自然な循環とは断ち切れてしまっているから、環境には大きな負荷になる。そして、ウルトラ加工食品であり、その安全性はまったく確認されていない。また、これは極少数の企業が握る特許によって作られるため、これまでの食と違ってライセンス料払えない人は作れなくなる。従来の食であれば食の生産者でありえた人がその生産からは排除されてしまうことになる。これでは世界の食はさらに独占が強まり、飢餓問題は逆に深刻にならざるをえないだろう。
 要は「フェイク・ミート」の陰にいるのは独占企業。
 こんなものを見る時、豆腐やテンペなどの食文化がいかに優れたものであるか、感じざるをえない。

Lab-grown proteins: Three lies and one big liar
 
 この問題をヨーロッパのVia Campesinaが3分24秒の動画にした。英語だけど、字幕出して、自動翻訳でも意味は取れると思う。EUにこうした「フェイク・ミート」の禁止を求めている。日本では企業はすでに「フェイク・ミート」の市場化に向けて動いている。その意味でもこの動画見ておきたい。

Lab-grown proteins: Three lies and one big liar

参考
Big food companies jumping on the plant based food bandwagon
https://grain.org/e/6813

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